「ちょっと知識」のページ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
各項目をクリックすると「ちょっと知識」の各トピックスにジャンプします | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
・食品表示の見方について(関(富)) ・歯の健康について(笹原(隆)) ・21世紀に使える名言集 |
・ゲノム解析について(安永 (照)) ・ミッキーマウスが電車を止めた(原(洋)) ・素粒子って知っていますか(高山(健)) |
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高山君共著 「人物でよむ物理法則の事典」 平成28年1月8日 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
昨年出版された「人物でよむ物理法則の事典」に高山君が執筆者の一人として名を連ねていますので、ご紹介させて頂きます。 「物理法則」は美しい、美しいものを美しいと言える人たちが執筆している。 高山君からです。 昨年、共著で高校生、大学生、一般向けの物理の本で、アリストテレスから20世紀の物理学者までをカバーする「人物でよむ物理法則の事典」を朝倉書房より出版いたしました。 価格が9,500円と高額ですが、人物像にかなり力点を置いておりますので、一般の人も興味を持てるなかなか面白い本に仕上がっていると思います。私は19世紀、20世紀の原子核・素粒子物理関連をカバーしました。理系へ進もうかと云う若い世代へのプレゼントに宜しいのではないかと思います。 19世紀末からの日本人研究者の貢献にもかなりのスペースを割いておりますので日本人ノーベル賞受賞が続く理由もご理解頂けるでしょう。 上は 裏表紙の帯です。 |
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「なぞの金属・レアメタルー知らずに語れないハイテクを支える鉱物資源」 福岡正人著 |
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7組を卒業しました。山口大学工学部資源工学科へ進学し、大学院修士課程修了の後に、九州大学理学研究科地質学専攻博士課程を経て、同大学助手になった後、広島大学総合科学部へ移り、現在はその改組新設された大学院総合科学研究科の環境科学部門の教授をやっています。あれこれと研究してきましたが、現在は資源論と環境学を勉強しています。 その関係で『地球資源論研究室』というホームページ http://home.hiroshima-u.ac.jp/er/ を開設していたのですが、これを見られた技術評論社の編集の方から執筆の依頼があって書いた『レアメタル』に関する本です。補足的な情報は私のホームページにも入れています。 http://home.hiroshima-u.ac.jp/er/Etc_Index_RM.html レアメタルとは現代産業に必須だけれども消費量が比較的少ない31種類の鉱物資源の総称です。元素で言えば47種類となります。主要なレアメタル資源国の代表は中国です。中国は生産(埋蔵も)と消費の両方で世界でも屈指です。レアメタルは先端産業製品の製造に不可欠であり、日本のようにその輸出が重要な国にとっては不可欠の資源ですが、近年の最大の競争相手は中国です。レアメタルの例として1だけを挙げるとするとインジウムがあります。これは、携帯やパソコン等の液晶パネルには必須のものですので、近年はその価格も貴金属並になってきていました。日本にとって、これらのレアメタルの確保は重要な問題の一つです。 ところが、昨年の後半頃からの金融危機とそれに続く経済危機のために、レアメタルを含む石油や穀物などの資源問題は表に出なくなっています。しかし、これは中〜長期的には重要な問題であると思っています。 中国などは、この経済危機による資源価格の下落を逆手に、新たな資源確保に乗り出しています。逆境を好機とみなす行動力はさすがです。 本書では、レアメタルを理解するために必要なさまざまな情報をまとめています。特に、地球科学的面からの説明を柱としています。また、少しだけ環境問題との関係にも触れています。 |
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最近、職場の関係で(学生も含む)訪問した出光興産徳山製油所で、前列中央のメガネをかけているのが福岡さんです |
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福岡さんの著書「謎の金属・レアメタルー知らずに語れないハイテクを支える鉱物資源」はアマゾンその他のネットで気軽に買えます。 ネットで福岡正人で検索すると著書をネットショップで買えます。 同級生の著書、是非ご一読ください。私も買わなくちゃ・・・ なお、目次はこちらです。 http://home.hiroshima-u.ac.jp/er/Book_Index/Rmin_NKRM.html |
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ゲノム情報解析について 2005.12.23 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
現在、大阪大学微生物病研究所附属遺伝情報実験センターのゲノム情報解析分野というところで仕事をしています。微生物病研究所という名前から、微生物が引き起こす病気の研究ばかりを行っているところと思われるかも知れません。もちろんHIVなどの病原ウイルスや大腸菌O157などの病原細菌を研究している研究室もありますが、研究所全体としては、大腸菌や酵母を使った基礎生物学から免疫学や癌の研究まで、非常に幅広い生命科学の研究を行っている所です。その中でも私の研究室は異端でして、もっぱらコンピュータを使った遺伝子情報の解析、いまはやりの言葉で言えばバイオインフォマティクス、を行っています。 |
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食品表示の見方について | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
近年、輸入青果物の基準値以上の残留農薬、適応外の農薬使用の問題、食品の事故、偽装表示などが新聞の紙面をにぎわしています。このような件について、食品などを購入される際に、皆さんに少しでもお役に立てばと思い下記のとおり書いてみました。 1.青果物の使用農薬について 2.加工食品の表示について |
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歯の健康について | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
笹原歯科医院 笹原(隆) 現在、日本歯科医師会は、80歳で20本の歯を残そうという8020(はちまるにいまる)運動を推進しています。 20歳代の人は、平均28本の歯があります。 むし歯の治療をした歯が平均7本、むし歯の治療をしていない歯が3本くらいあるのが、この年代の特徴です。又、60%が歯肉炎に、歯周病は5%以下です。 50歳代になると歯周病にかかっている割合が増加し、急激に歯の数が減る傾向にあります。 この年代で急にむし歯や歯周病が起きているのではなく、これまでに徐々に病変が進行してきた結果、あるいは適切な治療を受けなかったことが原因で歯がなくなるのです。 今回は歯周病について説明しましょう。 歯の表面に付着したプラーク(歯垢)は細菌の塊で、むし歯ばかりではなく歯肉の炎症(腫れや出血)、歯石や歯周ポケットの形成、歯根の表面の汚染など歯周病の原因になります。 さらに、歯を支えている骨(歯槽骨)まで炎症が広がると骨が溶けてしまい、歯を支えることが出来なくなり最終的には歯が抜けてしまいます。 最近では歯周病を生活習慣病としてとらえるようになってきました。 それは、原因が細菌だけではなく糖尿病や喫煙、不規則な生活やストレスなどにより悪化することがわかってきたからです。 このような歯周病の発症や進行に関わる要因を、細菌因子、環境因子、生体因子に大きく分けることができます。 また、年齢ともたいへん関係があり、年齢が増すごとに罹患率があがってきます。 治療法としては、ブラッシングや歯間ブラシ、デンタルフロスを使用してプラークを除去することや、歯石の除去(スケーリング),汚染された根面の滑沢化(ルートプレーニング)がおもな処置ですが、より深い歯周ポケットができてしまつた場合などは外科的処置も必要になります。同時に歯に対する力の調整(噛み合わせの調整やぐらぐらする歯をつないで揺れを少なくする処置)も行ないます。 生活習慣、年齢との関係も深い病気ですので、自分自身のセルフケアはもちろん。定期的な検診や歯科医師や歯科衛生士によるプロフェッショナルケアも必要になり、歯周病は長い目でみて、考えていくことが大事だと思います。
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21世紀に使える名言集 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
さて、「ちょっと知識」が寂しいので「名言集」をtryします。
理科系には、机上の最難問の「数学」・「物理」は、逆立ちしても優ることは不可能です。
でも、社会で最難関の学問は、「人間学」ですね。
上述の一つの回答と違い、各種各様のapproachと、多種多様の回答が有りますね。 絶対的ものは無しですね。 中国人、日本人と見間違える日本語能力を有する人に対して、最近の軽薄な日本人が勉強になる様に、21世紀に使える諺をまとめ、提供しました。
presented by 「J組」
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ミッキーマウスが電車を止めた! | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
皆さん今日は。7組卒業の原(洋)です。昭和48年に国鉄に就職し、昭和62年の国鉄分割民営化以降はJR東日本で鉄道電気設備の保守・工事部門で仕事をしてきました。現在は千歳電気工業(株)代表取締役社長を勤めています。弊社は東証2部上場、従業員6百名余りで鉄道電気設備、電力会社送電線、建築物付帯電気設備の工事を生業としております。経営環境が非常に厳しい中で業績の建て直しに苦闘しているところです。 さて中村(純)さんから「ちょっと知識」に平成12年に私が共同開発者2名と一緒に受賞した電気科学技術奨励賞の内容を掲載して欲しいとの要請がありました。高山(健)さんのノーベル賞級のテーマである「素粒子について」があった後ですので、正直余りの格差に躊躇しましたが、せっかく中村さんたちが苦労して立ち上げて頂いたホームページですからそこで恥をさらすのも義務と思い投稿しました。よろしくお願いします。 HP編集委員(J_N)より:我等同窓生の原さんが、6月29日づけでJR関連会社の代表取締役に成られました(日本経済新聞紙上に掲載あり)。そこで、私初め同窓生皆様の知識をちょっと上げるべく、発表済論文の触りだけのレクチャーを頼みました。熟読してね! |
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(1)はじめに 電気科学技術奨励賞は通称オーム技術賞といっていますが、あの有名なオーム真理教とは勿論全く無関係で電気雑誌社のオーム社が昭和27年に創設し、昭和39年に科学技術庁の示唆を得て設立された電気科学技術奨励会が主体となり今日に至っております。なお同年度の受賞者は34件、75名で電気関係各分野・会社等多岐にわたっています。 資料をファイルで添付してそれを見てくださいで終わりにする案も考えたのですが、「素粒子」に比べはるかに簡単な内容とはいっても、鉄道特有の専門分野のことであり読むのも大変だと思いますので開発の課題とポイントを簡単に紹介することと致しました。それでも分かりずらいと思いますがご容赦ください。なお説明はかなり簡略化して行いましたので技術的な表現等正確さに欠けている面もありますのでご承知おきください。 皆さんが普段利用される鉄道の安全・安定輸送のために電気設備技術者にこのような苦労があることを少しでも理解していただければ幸いです。 (2)電気鉄道の電気回路 電気鉄道の方式には新幹線や九州の鉄道のように比較的新しく電化された区間で使われている単相交流(家庭用と同じです。但し、電圧は2万〜2万5千V)と東京、大阪等昔から電化されている区間で使われている直流があります。今回説明するのは直流です。直流区間は交流電流をシリコン整流器で直流にして電車へ供給しますが、電圧が1500Vと先ほど説明した交流区間より1桁低いため電車が使用する電流は非常に大きな数値となります(電力=電圧×電流を覚えていますか)。電気鉄道は変電所⇒架線⇒電車⇒レール・大地⇒変電所で構成する特殊な電気回路になっています。これを鉄道用語で「き電回路」と呼んでいます。 (3)地絡事故時の保護について 電車に電気を送っている架線が地絡(例えば架線が切断して大地に接地する)した場合、架線から大電流が大地に流れ車両・変電所の機器、架線等を破損する恐れがあります。そのため事故を検知し、直ちに「しゃ断器」(ブレーカーです)で電流を遮断しなければなりません。直流の「き電回路」では事故を検出するために「50F:故障選択保護装置(正式には故障選択継電器といいます)、64P:変電所直流地絡保護装置(継電器)」等の各種保護システムが整備されています。今回の受賞テーマは変電所構内での地絡を保護する方式の改良です。(図1参照) (4)変電所構内地絡事故の問題 変電所構内での地絡事故は重大事故と位置付けられています。事故を検出して一旦切れた遮断機を不用意に再度投入して電気を送ると(一度飛んだブレーカーを入れ直すと思って下さい)変電所火災に結びつく可能性もあり、事故時に開放(電気を遮断した状態)された遮断機は指令所で投入できないようにロックがかかる仕掛けになっています。従って、この場合は社員が変電所に出動し異常がないことを確認してロックを解除するまで電気を送ることはできず電車は動けないことになります。 通常、変電所構内で地絡事故が発生した際は直流地絡保護装置64Pが動作し、変電所構外での事故は故障選択保護装置50Fが動作してそれぞれを保護することになっています。50Fはレール・架線系の事故に対しては確実に検出できますが、地絡事故に対しては事故点での抵抗の大きさにより検出できない場合があり、64Pによって補完する必要がありました。ところがそれまでの64Pは地絡事故の発生地点を発電所の構内か構外かを判定することができないため、変電所構外での地絡事故でも変電所構内地絡事故と同様に変電所全体の受電用遮断器を開放して電気を切ってしまいました。しかしこの点は事故時に電気を切り安全サイドに働くということで良しとしていた面もありました。 (5)開発のきっかけ
変電所地絡事故が発生した際は流れた電流と大地の電気抵抗により変電所の接地マット(普通建物を作る際、地面に設置する電気接地用の鉄筋です)の電位が上昇します。その影響を受けない地点に基準点を作らなければなりませんが、都市部では水平方向に遠く離れた場所を確保することは困難です。また垂直方向に地面を掘って50m以上の深度を確保するのはかなりの工事費がかかります。そこで接地マット電位の影響を完全に逃れるのではなく、保護装置が検出可能な電位差を変電所接地マットと基準点の間でつくることを目標としました。各種シミュレーションを行い目標値を定めて、基準接地の構造、埋設位置等の検討を行いました。その後、都内変電所の接地抵抗等の調査を行い地表面から5〜6mの打設で問題ないことを確認しました(図6参照)。またこの論理に基づいて変電所構内・構外の判別を行う保護装置(継電器)の開発(64PB)をあわせて行いました(図3参照)。さらに各種試験により具体的な保護システムの設定値を決定し最終的に2年の歳月をかけようやく完成しました。この辺が開発の本当のポイントですが説明すればするほど専門的過ぎ、ややこしい話しになりますので申し訳ありませんがこの程度で省略します。 (7)おわりに このシステムは現在、JR東日本においては首都圏100km圏で約160箇所に設置済みで、変電所構外での地絡事故で変電所を全停電させロックがかかる事態を防いでおります。蛇足ですがディズニーランド(オリエンタルランド様)にも「アルミ製風船」の発売は自粛していただくようお願いしており、現在はゴム風船しか発売していないはずです。もしアルミ風船を買った場合はアルミ風船を手放さないようお子さん(お孫さん?)には気をつけてください。 |
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高山(健)さん |
素粒子って知っていますか? 百科事典によると、「現代の物理学において物質または場を構成する基本粒子と考えられる実体」だそうです。・・・・・・むずかしかあ〜 高山さんは高エネルギー加速器研究機構(茨城県つくば市)に勤めています。このたび、円形加速器シンクロトロンの性能を飛躍的に高める世界初の技術を開発しました。 新しい物理学を開くノーベル賞級の大発見だそうです。 |
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■今年の1月7日付けの西日本新聞に記載されました。・・・・読んだ人いるかなあ〜 ■概要を知りたい人は、下記ホームページに入室してね! 高山さんの勤め先の広報部が作ったhome-pageです。これは比較的分かり易く解説してあるかと思います。 http://www.kek.jp/newskek/2004/novdec/superbunch2.html ■高山さんに近づきたい人下記のホームページに入室してね! 高山さんのグループが運営している以下のweb-siteです。しかし、専門家対象の内容ですので、同窓会のホームページのリンク先として適当かどうか疑問には感じます。・・・・う〜ん??? http://www-accps.kek.jp/Superbunch/index.html |